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週刊Neue Fahne

2012年11月19日号

仕事の「先送り」からは自分の強み、弱みも見えてこない

 人はついつい自分が「億劫」と思う仕事については、それを「先送り」したくなるものだ。さらにいえば、自分にとって「気が乗らない仕事だが、自分がやらなければならない仕事」も後回しになり、「できれば先送りした」という心理が働くものだ。そして、どうしてもやらなければならない事態になってから、「困った」「時間がない」ということになる。
 一方で報告も同じで成功した案件の「成果報告」については厭わないが、「億劫」「悪い報告」となる「億劫」となり、とどうしても遅れがちになるものだ。

 日常の職場を見渡していると上司や先輩から仕事を振られた側が「あとでやります」と応える場面に遭遇する。こうした反応をする者達の深層には「いずれ時間ができたら…」とか「そのうち都合のいい時にやればよい…」との意識がはたらくのであろう。 仕事を「先送り」する意識は、与えられた仕事に対して、ある程度の困難性や問題があることを予期して、その仕事から「逃れたい」との思いがどこかに存在しているからであろう。
 しかし、仕事に「そのうち」は存在するはずもない。「そのうち…」の行き着く先は、いつまでも取りかからないということになる。このような状態が続くと仕事の依頼は減り、周囲からは「仕事のできない奴」という烙印を押されることになる。

 仮に問題がある仕事であれば「先送り」すればするほど、問題が複雑化し解決も困難となる。全ての人に平等に与えられているのは1日24時間という時間だ。この持ち時間は誰しも変えることはできない。例え困難な問題でも着手する時間が早ければ、その分だけ余裕も生まれる。しかし、最初の一歩を踏み出さなければ、らなければならない仕事が溜まる一方となる。そしてそれぞれの仕事にある「納期」の残りの時間も少なくなるものだ。
 もし、「億劫」な仕事や「気乗りしない仕事」が目の前に発生したとしても、「自分がやらなければならない仕事」と受け止めて着手することだ。ありていにいえば“先優後楽”に徹することだ。

 誰しも自分にとって好きな仕事、得意な仕事はスムーズに進むものだ。しかし、このような仕事だけを選択していると、何時まで経っても自分自身のスキルは向上しない。自分にとって不得意な仕事、できれば避けて通りたいと思う仕事でもえり好みせずに行うことで、自然と業務スキルが向上するものだ。同時に自分の得手不得手も明確になり、自分自身の「強み」や「弱み」も見えてくる。

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