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週刊Neue Fahne

2014年05月12日号

職場風土を創り出すのは管理職

管理職の仕事とは“与えられた経営資源を最大限に活用し、部門目標(予算)を達成(利益の確保)する”ことである。そして管理職とは、部下一人ひとりの役割と責任範囲を明確にさせながら、“方針に沿った自らの意思を部下とともに実現する人”を指す。
  具体的には、経営権の分担行使者として「仕事の管理」「仕事の改善」「人(部下)の管理」「人(部下)の育成」「部門間の調整」を経営になり変って行うことが管理職の仕事の内容となる。
  管理職が仕事を遂行していくうえで忘れてはならないことがある。それは、職場全体を巻き込んで“職場の雰囲気を活性化した状態へと常に導いていく”という任を背負うということだ。職場が活性化した状態に維持されていなければ、当然のことながら部門・部署、ひいては会社全体の業績をあげることはできない。

 会社が掲げた経営方針通りに現場が動いていなければ、それは管理職の責任である。そのために現場全体を巻き込むことができない管理職は、結果的に職場への統治力を失い最終的には職場全体のモチベーションを瓦解させてしまう。
 職場を常に活性化した雰囲気に維持しておくとは、単に楽しく、和気あいあいとした雰囲気をつくることではない。職場の雰囲気を良好に保ち、全体のモチベーション維持は、あくまでも“業績をあげ続けるために職場組織を構成する一人ひとりが「何をすべきか」”という意識を全体化させていく過程でなされるものだ。この過程が切磋琢磨するという職場風土を創り出すものだ。
 
  活性化した職場風土では、時には方針をめぐって個々の構成員間では激論や相互批判も発生する。このことが、“お互いが信頼しあい、一人ひとりが義務と責任を全うする”という意識を鮮明にさせていくものだ。和気あいあいとした職場は決して活性化した状態ではなく、それぞれが「われ関せず」という姿勢に留まっていることを意味している。
  従って、管理職は方針をめぐる職場での激論や相互批判を決して恐れてはならない。また、何事も「無難にすませよう」などという態度を採ってはならない。

 管理職は、常に職場の活性化の中心に存在していなければならず、構成員の手本として認められる言動に心がけなければならない。職場に好ましくない慣習や、改善したほうがいいと思われる風土があるのなら、それを変えていく主体は自分自身であるという態度を堅持し、安易に部下に同調してはならない。
  また、「泣いて馬謖を斬る」という決断も必要となる。部下は管理職の言質言動から上司の「品定め」を行っていることを忘れてはならない。職場全体を取り巻く「空気」に問題があるとしたら、管理職は自分の立場で何ができるのかを真剣に考えた行動をとらなければならない。

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