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週刊Neue Fahne

2013年04月15日号

自分自身を支配し「仕事の主人公」になる

 常日頃から自分自身で「仕事とは何か」を自問自答しなければならない。仕事を「自分のこと」であると考える者と仕事を「他人ごと」と考える者との間には、埋めようのない溝が生まれてしまうものだ。
 会社組織で働き始めて間もない新人の段階であれば、上司や先輩からの指示を仰ぎ、仕事を覚えていく段階なので、「仕事とは指示や命令に従って行うものである」と思うのは致し方ない。しかし、この段階にと留まっていては、いつまでも指示・命令を「受ける側」で終わってしまう。

 確かに「与えられたことを与えられた指示に従ってこなす」を繰り返したとしても、経験則は蓄積することはできる。ところが経験則は常に陳腐化してしまう。また、経験に甘んじているといつしか、その経験則でしか物事を見ることが出来なくなるものだ。この状態が続くと自分の仕事に対する姿勢は「いわれたことはやっている…」という意識が染み込んでしまう。
 いままでできたことを、同じように繰り返すという行為は一見すると美徳のように思えるが、ビジネスにおいては通用しない。たとえば創業から100年を超える老舗も創業時のことを単に繰り返している訳ではない。そもそも同じことを繰り返していては「老舗」などという称号を得られる前に、とっくに社会から退場しているはずだ。

「与えられたことを実行する」だけでは、それは“作業”に終始しているに過ぎない。しかし、「仕事」とは、“作業”ではない。もっといえば、仕事を自ら“作業”に矮小化させてはならないということだ。自分の仕事から常に「新たな付加価値を生み出す」という意識を磨かなければ、何時でも交換可能な部品で終わってしまう。
 仕事=“作業”という意識の先には、自分の果たしている役割とは関係なく、給料は毎月定額で支払われるものという考えが見え隠れするものだ。もちろん、給料は生活していく糧である。
一方で糧を得るために自分が「何をしなければならないのか」を問い続けずにいたならば、永遠に自分が仕事の主人公にはなれない。
 自分の仕事を限定して「これは自分には出来ない」「自分の仕事はこれだけ」という意識も自分の仕事を“作業”に落し込む結果になる。極端にいえば自分自身を支配していないということになる。

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